おかしな可笑しな営業部
家庭訪問


皆さん、突然ですが家庭訪問というものをご存知だろうか?


そう、教師が家にやって来るという、実に不快なものだ。


俺は今、それと全く同じ心境なのである。


俺の家に会社では美女と謳われる女性がやって来る。


これだけ聞けば、俺は舞い上がり、飛び跳ね、あらぬ妄想を駆使し、色んな状況にたえるように全精力をかけただろう。




しかし、現実は違うのだ。


来る相手は美女でも、俺を男として見るどころか、ごみクズの様にしか思っていない女性だ。


あの蔑んだ目。冷たい瞳。素晴らしいくらいに愛情を感じれない。


しかも、会社のマドンナ、華宮さんに頑張ってと言われる始末。


…泣き叫びたい。
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