スキなのは君


ドキドキの入学式も終わり、つかさちゃんとも同じクラスになれた。


「~~~以上。今からは部活見学もよし、帰るもよしだ」


ホームルームも終わるとつかさちゃんはバスケ部に見学に行った。


他のクラスのみんなも部活見学に行ったみたいでたちまちクラスは静かになった。


――――――――‥‥‥‥


「んー‥‥」


ふと視線を感じて目が覚めた。


「‥こんちわ」


隣の席で頬杖をついてこちらを見ているかっこいい男の子。


ちょっと茶髪な男の子。


「ねぐせついてるし」


そっと髪に触れてきたものだから、反射的に避けてしまった。


それには相手もびっくり。


「えっ‥あの‥さっきのは‥」


必死に弁解しようとしている姿を男の子は笑った。


「ゆるさねーし?」



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