Quiet man
"どっかいっとこか __ ?"
それは"出て行こうか?"って
イミだったのか?
( そんなアホな・・! )
「え、どっち側?
えーと、ここは西側? あっ。」
飛び出して来た俺に驚いていた。
ナギが
手にしてた携帯を取りげて。
「ゴメン、もういらないから。」
「え・・あ!」
勝手に断って、
折り畳んだ携帯を突き返すと
思わず抱き締めていた。
「・・ひとつ聞きたい」
「・・・・何?」
「どっちが好きかってこと____ 」
「そんなん、決まってる・・だから、
迷惑も掛けたくない、
変わってほしくない・・。」
「俺が変わる・・?」
「昨日の・・
シャワーの時の神足さん、
別人みたいやった・・・!」
「・・・・。」
ヤツと会ってきたナギに服を
着せたままシャワーを浴びせ
タイルに押し付けながら
・・メチャクチャに抱いた。
漏れる切ない鳴声、
この声をかつて
___ あの男も聞いたのか
嫉妬していた、
いや、嫉妬して何が悪い。