Quiet man

突然の、

特別な一曲をやり終えると

こちらはもちろん、

隣のカフェからも惜しみない

拍手が送られてきた。



「本当に有難うございました」



パーティの終わりには２人から

お礼の言葉と挨拶をされ、

お開きとなった。そしてその

帰り、あたしは新婦から

両手で握手を求められていた。



「私たちも応援してるから

絶対、負けないで・・!」


「・・・・ありがとう。」



やはり

テレビ位は見てるらしかった。

途中から私達だと解ってた様だ。



「お幸せに。」



神足さんも

新郎とガッチリ握手を交わし、

あたしの肩を誘い、

プールサイドを後にした。



「なー」

「ん?」


「さっきの神足さん、

めちゃめちゃカッコ良かった。

・・・ホレ直したもん。」



「・・今度此処へ来る時ね?」

「ん?・・うん。」



彼の溜めてる言葉が出てくる

のを黙って見上げながら待つ。



・・・彼の様子がおかしい?