Quiet man
(一体、今何時なんだ?)



もうどの位、

此処で飲んでるんだろう。

灰皿も五回は変えに来てたな。


外の方を見遣ると

ガラス窓の向こうに

綺麗な夕焼け。

よりによって

1人で眺めてるなんて。


そんな時間の経過具合に

ふと不安が過ぎる。



_____ アイツ、居るよな?



「ごちそうさま」



バーから急ぎ足で部屋に戻った。

あの目で・・

何処かへ行かれちゃ困る。



(なんだ?)



急ぎ足で帰って来た部屋の前に

ワゴンが止まっている。

係りの人が来てるのかドアに

ストッパーが掛けられて開いていた。




「ヒドい話やねぇ・・。」




え? 係りのおばさんの声?

俺は思わず

そおっと部屋の中へ滑り込むのだ。




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