Quiet man
「あ、そ・・。で、結果は?」
「効果なし」
医者として
"体位で産み分け"など
怪しい噂をまだ信じているのも
どうかと思う。
・・別れて正解だったと
改めて実感した。
「失礼致します。」
そこへやっと
ティラミスとエスプレッソが
運ばれてきた。
「これ・・好きだろ?」
ズイと
ケーキの乗った皿を滑らせる。
そう、
ティラミスは私の好きなケーキ。
良くそんな
些細な事を憶えていたなんて
意外過ぎて、ちょっと驚いた。
「・・ケーキは食べても
一個って決めてるねん。
でも・・ありがとう。」
「あぁ・・。そうか。」
「なーあ? 克哉・・。
別れる別れへんは2人で
きちっと話し合わなアカンで?」
「・・そうだな。」
大幅に歳が離れていても
あたしの偉そうに聞こえる
大阪弁の使い方は
ナースと医者の間がらだった時
からあまり変わってはいない。
微妙に丁寧か、
そうでないかの違いだけ。
こんな風に諭すかに云うのは
もっと男として
自覚を持って欲しいからだ。
「効果なし」
医者として
"体位で産み分け"など
怪しい噂をまだ信じているのも
どうかと思う。
・・別れて正解だったと
改めて実感した。
「失礼致します。」
そこへやっと
ティラミスとエスプレッソが
運ばれてきた。
「これ・・好きだろ?」
ズイと
ケーキの乗った皿を滑らせる。
そう、
ティラミスは私の好きなケーキ。
良くそんな
些細な事を憶えていたなんて
意外過ぎて、ちょっと驚いた。
「・・ケーキは食べても
一個って決めてるねん。
でも・・ありがとう。」
「あぁ・・。そうか。」
「なーあ? 克哉・・。
別れる別れへんは2人で
きちっと話し合わなアカンで?」
「・・そうだな。」
大幅に歳が離れていても
あたしの偉そうに聞こえる
大阪弁の使い方は
ナースと医者の間がらだった時
からあまり変わってはいない。
微妙に丁寧か、
そうでないかの違いだけ。
こんな風に諭すかに云うのは
もっと男として
自覚を持って欲しいからだ。