Quiet man
泣いてしまった後、
洗面台でまた顔を洗う。
・・鼻が赤い。
軽く化粧をし、
艶出しのリップを塗った。
「・・いや、いいよ。」
彼の話声が
部屋から聞こえてくる。
「いや、してないし。」
「いや、いいから。」
「そっとしといて。」
何やら、
ケイタイで拒否しまくってる。
そしてそっと出て行くと
笑いを堪えた様な
眉間にシワ寄せ顔。
"何でもないから"と
テーブルのイスを引き
座る様に促した。
もしや、相手は女・・・?
だったら、あたし、
ココにいたらマズイ?
ピーンポーン・・。
「宅配便でーす」
ドアの外で男の声、
彼と目を合わせると頷いたので
サインで受け取ろうとした。
「あ・・・ナギっ!」
「えっ?」
がちゃ、と開けた瞬間。
「おっはよー、
マック届けに来たよーン!」
片手にマックの袋、
そして片手にケイタイを持った
大きな帽子を被った男。
飛び出す絵本ばりに
両手を突き出している。
あたしの後ろで
壁に脱リキしてる神足。
彼のケイタイから今、
同じ声が聞こえてる・・。
「やー、初めまして。
俺、小田ヨウジロウ。
彼の相方だよー。
昼メシまだなんだって?」
「え。いや、さっき朝ゴハン
食べたばっかし・・」
ケイタイを直すと笑顔満開で
握手を求められ、
ぶんぶん握って振ったりした。
「じゃっ、
皆で食べよっか。ねっ。」
「ヨウちゃん、ナギがオビえる。
テンション下げて。」
小田ヨウジロウ。
そう名乗った彼はとても
フレンドリーで彼の2倍は
口の回る、少しだけふっくらした
感じの・・中性的な男性だ。
彼も
FREE COOLのメンバーだったと、
後に知るのである。
洗面台でまた顔を洗う。
・・鼻が赤い。
軽く化粧をし、
艶出しのリップを塗った。
「・・いや、いいよ。」
彼の話声が
部屋から聞こえてくる。
「いや、してないし。」
「いや、いいから。」
「そっとしといて。」
何やら、
ケイタイで拒否しまくってる。
そしてそっと出て行くと
笑いを堪えた様な
眉間にシワ寄せ顔。
"何でもないから"と
テーブルのイスを引き
座る様に促した。
もしや、相手は女・・・?
だったら、あたし、
ココにいたらマズイ?
ピーンポーン・・。
「宅配便でーす」
ドアの外で男の声、
彼と目を合わせると頷いたので
サインで受け取ろうとした。
「あ・・・ナギっ!」
「えっ?」
がちゃ、と開けた瞬間。
「おっはよー、
マック届けに来たよーン!」
片手にマックの袋、
そして片手にケイタイを持った
大きな帽子を被った男。
飛び出す絵本ばりに
両手を突き出している。
あたしの後ろで
壁に脱リキしてる神足。
彼のケイタイから今、
同じ声が聞こえてる・・。
「やー、初めまして。
俺、小田ヨウジロウ。
彼の相方だよー。
昼メシまだなんだって?」
「え。いや、さっき朝ゴハン
食べたばっかし・・」
ケイタイを直すと笑顔満開で
握手を求められ、
ぶんぶん握って振ったりした。
「じゃっ、
皆で食べよっか。ねっ。」
「ヨウちゃん、ナギがオビえる。
テンション下げて。」
小田ヨウジロウ。
そう名乗った彼はとても
フレンドリーで彼の2倍は
口の回る、少しだけふっくらした
感じの・・中性的な男性だ。
彼も
FREE COOLのメンバーだったと、
後に知るのである。