王子の魂 ―ワタシの想い―
「あの・・・っ」

「え・・・?」

私は思わず目の前のポスターを見上げた。
ポスターの表面は、部屋の電気で反射して少し眩しかった。

「んな訳ないか・・・。」

どうやら、幻聴が聞こえてしまったようだ。


「あの~・・・」

二度目の声。
私は急いで振り返った。


「え・・・

ウソ・・・。」

茶色い髪、大きな目、整った鼻、キレイな唇・・・

「キャーーーーーーー!!」

なんで!?なんでいるの!?

「キャーーーーーーー!!」

私は2度の悲鳴をあげた。
1度目は、男が私の部屋にいたこと。
2度目は、その男があの


「リュウ」だったってこと―――――――
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