王子の魂 ―ワタシの想い―
これから、どうすればいいんだろう?

そう思っているのは私だけでは無い。
何よりたいへんなのはリュウだった。

「とにかく、俺、このまま行く当ても無いし、しばらく優子と一緒にいるよ。」
「へ?」

何それ!?
同居・・・ってこと・・・??

私の鼓動はスゴイ速さで走り出す。

「よろしくな。」
「・・・。」

「ダメ・・・?」

リュウが顔を覗きこむ。

その顔はズルイ。
誰が何を言われたって断れない。

私は黙って頷いた。
リュウが微笑み、私の頭を撫でる。
感触はしないが、私の髪は風に踊るようになびいたのが分かった。

リュウと同居・・・。
何度も甘いシチュエーションで妄想した。

それが今、こんな形で実現するなんて・・・。

私・・・

本当にこれからどうすればいいんだろう・・・?


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