王子の魂 ―ワタシの想い―
テレビでは調度リュウのニュースがやっていた。
大人気グループ「CROWN」のメンバーが意識不明なのだ。
この重大なニュースは、ほぼ一日中どこかしらの局でやっていた。
<<原因はまだ発表されておらず・・・>>
男性アナウンサーが坦々と滑舌良く話す。
「なんで意識不明になったのか、わからないの?」
「わかんねえよ。」
リュウが素っ気無く返事をする。
「なんで私の部屋に来たの?」
「わかんねえよ。」
同じ答えが返ってくる。
リュウは突然、私のベッドに寝転がると長いまつげを伏せた。
昼寝でもするらしい。
羨ましい・・・
私よりずっとカワイイ。
リュウは、昨日から白いTシャツに、長袖の黒いパーカー、ハーフのジーパンを着ている。胸元には十字架のネックレスが光っていた。
昨日の夜は、一緒に寝るのかとドキドキしたが、そんな妄想をしていたのは私だけでリュウは魂だからか、寒さなど感じないらしく、床に寝そべっていた。
リュウが・・・
リュウの魂がここにいるなんて・・・
実感湧かないよ・・・。
まだ出会うまでは、会ったら聞きたいこととかたくさんあったのに・・・
私生活はどんな感じなのか?
ぶっちゃけ彼女はいるのか?
どこに住んでいるのか?
どんな女の子がタイプなのか?
とか、とか・・・
でも、実際こんなに接近してしまうと聞きたいことなんて頭の中から吹っ飛んでいた。
大人気グループ「CROWN」のメンバーが意識不明なのだ。
この重大なニュースは、ほぼ一日中どこかしらの局でやっていた。
<<原因はまだ発表されておらず・・・>>
男性アナウンサーが坦々と滑舌良く話す。
「なんで意識不明になったのか、わからないの?」
「わかんねえよ。」
リュウが素っ気無く返事をする。
「なんで私の部屋に来たの?」
「わかんねえよ。」
同じ答えが返ってくる。
リュウは突然、私のベッドに寝転がると長いまつげを伏せた。
昼寝でもするらしい。
羨ましい・・・
私よりずっとカワイイ。
リュウは、昨日から白いTシャツに、長袖の黒いパーカー、ハーフのジーパンを着ている。胸元には十字架のネックレスが光っていた。
昨日の夜は、一緒に寝るのかとドキドキしたが、そんな妄想をしていたのは私だけでリュウは魂だからか、寒さなど感じないらしく、床に寝そべっていた。
リュウが・・・
リュウの魂がここにいるなんて・・・
実感湧かないよ・・・。
まだ出会うまでは、会ったら聞きたいこととかたくさんあったのに・・・
私生活はどんな感じなのか?
ぶっちゃけ彼女はいるのか?
どこに住んでいるのか?
どんな女の子がタイプなのか?
とか、とか・・・
でも、実際こんなに接近してしまうと聞きたいことなんて頭の中から吹っ飛んでいた。