無口男子と真面目女子の秘密!?
「はいっ!ほらこの通り大丈夫です。
だから…下ろして?」
当たった方の目を見せながらいう。
この状況が恥ずかしすぎて頬が赤く染まる。
ただ保健室に行くだけだから簡単に歩ける。
「……コンタクト、取れてるよ。
…こうしていた方が皆に見えずらいでしょ」
落ち着きを取り戻した翔さんが下ろさない理由を説明してくれた。
確かにこっちの方が見える確率は低いだろう。
下ろしてくれる様子もないから、私は周りからあまり顔が見えないような体制になった。
爆発しそうな位心臓がうるさい。
保健室への道のりが、長くも短くも感じた。
「…先生、胡桃さんが怪我しましたので治療をお願いします…」
私をゆっくり椅子に座らせながら先生を呼ぶ。