無口男子と真面目女子の秘密!?
その後何とか助け出してもらい、今は寮への道を歩いている。
「真千ちゃんは、お家が近いのに寮暮らしなの?」
「あ、ウチ?
ウチは自立したいから…かな。
見ての通り、ウチら家族は凄く仲がいいのよ。
だから親離れ…って感じ?」
確かに、見ていて分かる。
いいなあ。
小さい頃からずっと憧れていた。
正直、真千ちゃんがものすごく羨ましい。
まあ、変われるわけはないんだけど…。
「ウチも気になる事あるんだけど…」
「なに?」
真千ちゃんは少し暗くなってきた夕焼けを見つめている。
顔が赤く見えるのは、夕日のせいだろうか。