無口男子と真面目女子の秘密!?

少しだけ早めに学校に入った。

下駄箱を開けると1枚の手紙。


『死ね』


の文字。

いつもなら破り捨てて、嘲笑うことができる。

けど今の私にはとても重い言葉。

こんな紙切れで死ねるなら、死にたい。


教室に入ると、痛いほどの視線。

「…百合」

私の机には、百合が一輪、花瓶にささっていた。

「…綺麗…」

私は、死んだ人って事なのかな。

後ろのロッカーに置いてあげる。
なかなか綺麗。
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