無口男子と真面目女子の秘密!?
立ち上がって胡桃に背を向ける。
「…待って」
きゅっと制服の裾を引っ張られ、振り返る。
「…いかないで」
どうしよう。
なにこれ可愛い。
って何思ってんだ俺、変態だわ…。
胡桃の頬に手を添える。
キスして、いいだろうか。
少しずつ距離を詰めていき、もう少しでキスができそう。
というとき悲劇がおきた。
ガラッ
と扉が開き、銀達が入ってきたのだ。
相当息が荒れていて、走ってきたのが分かる。
銀から視線を外し胡桃を見ると、真っ白な肌を少し赤く染めて左側を見ていた。