無口男子と真面目女子の秘密!?

「…ねえ、今日は君達こないんじゃなかったっけ?」

「真千…が、胡桃が起きる予感がするって呼び出してきたんだよ」

荒い息を整えながら話す銀。
余計な勘を働かせなくてもよかったのに。

「よかったね。

…胡桃、起きたよ。
君達医者呼んできて」

「うんっ」
「ああ」

瑠優と銀はそれぞれ返事をし、再び病室から出ていった。

「左部さん、言いたいことあるんじゃない?」

左部さんは頷き、胡桃に近づいた。

「胡桃、ごめんね…本当に、ごめん」

申し訳なさそうに言う左部さんは、どれだけ自分を責めたのだろうか。

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