無口男子と真面目女子の秘密!?

「胡桃澤財閥って聞いたことあるよね?」

胡桃澤財閥?

よく知っている。
同じ名字で、日本を支えている大財閥だからね。

「よく聞いて。
君、胡桃澤蘭華は…


胡桃澤財閥の血を引いている、お嬢様なんだ」


「嘘…でしょ?」

「残念だけど」

すっかり冷めきってしまったコーヒーで喉を潤している藍斗。


私は、胡桃澤財閥の…家系だった…てこと?

「不思議に思わなかった?

蘭華を遠ざけたかった人たちが、わざわざお金持ち学校に通わせてくれる訳ないじゃん」

< 195 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop