無口男子と真面目女子の秘密!?
「胡桃澤財閥って聞いたことあるよね?」
胡桃澤財閥?
よく知っている。
同じ名字で、日本を支えている大財閥だからね。
「よく聞いて。
君、胡桃澤蘭華は…
胡桃澤財閥の血を引いている、お嬢様なんだ」
「嘘…でしょ?」
「残念だけど」
すっかり冷めきってしまったコーヒーで喉を潤している藍斗。
私は、胡桃澤財閥の…家系だった…てこと?
「不思議に思わなかった?
蘭華を遠ざけたかった人たちが、わざわざお金持ち学校に通わせてくれる訳ないじゃん」