無口男子と真面目女子の秘密!?

…じゃあ、うーん…。

っあ!
私がもう胡桃澤財閥のお嬢様だって知ってるかも!?

『なんかすごい感謝されてるー。どないしょ?』

…ないわな。
これ、知らないパターンのメールだ。

「…ねぇ、胡桃大丈夫?なんか朝から上の空じゃない?」

「うーん…ダメ…かも?」

"かも?"ではない。
思いきり、ダメダメだ。

さっきの授業で何やったか、何の教科だったかすら覚えていないのだ。

唯一覚えているのは、教師がバーコードヘアだったことくらい。
苦労するのかな、先生って。

< 201 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop