無口男子と真面目女子の秘密!?

「誰も来ないからこそ、植物たちは輝けるんじゃよ」

そう、言っていたのを覚えている。

「で、一体全体どうしたのさ?」

「あ、うん。

私、胡桃澤財閥のお嬢様だったみたい」

「…─」

1、2、3…─。

無意識に沈黙している時間を数えてしまう。

変なくせだ。

たっぷり40秒数えたとき、

「へー…そうなんだー」

とにっこり笑う真千ちゃんと目が合った。

なんだ、意外と普通じゃないか。


…ん?
普通じゃない!?

目の焦点が合ってない!
< 203 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop