無口男子と真面目女子の秘密!?

私がイラついているとき、真千ちゃんはパアッと表情を輝かせた。

「そっか、そっかあ!
胡桃もついにウチ達の仲間入りなんだねっ!」

「うん、レベルは違うけどね」

よかった…。

と、安心する。
もし真千ちゃんがあからさまに私に媚を売ったり、態度を変えたりするような事があったら…悲しくて、胸が苦しいから。


「そぅ…だね。
ものすごくレベルの違いが激しいね」

ポリポリと頬をかきながら、苦笑いする。

確かにそうだ。
いくら有名な左部グループも、まだまだ日本で有名なだけだ。

世界にも名を馳せている胡桃澤財閥とは、小さく見えても、とても大きな差なのだろう。
< 205 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop