無口男子と真面目女子の秘密!?
蘭輝さんのそういう所が長所だというのも一理ある。
蘭輝さんからあの部分が消えたら、蘭輝さんではなくなってしまうのだろう。
それでも、バスタオルはよしてほしい。
私でも恥ずかしい。
そろそろと部屋の隅を通り、自分の部屋に向かう。
なるべく蘭華さんから距離を取って。
「何よ?そんな距離とることないじゃなーい…」
ぶすっ
とむすくれた様子で下から私を見上げる。
「わかりましたから…、服を着て下さい…」
目のやり場に困ります。
「あぁ、これか。
待っててー今着るから」
そう言いながら私の部屋に向かう。
荷物は、私の部屋に置いたようだ。
待っている間にお酒を片付け、隠し、代わりに紅茶を入れておいてあげる。