無口男子と真面目女子の秘密!?
「もしもし?蘭輝よ。
洋服よろしくね。…はい、…うん…、分かったわ。」
一分もしない電話。
大人の女性的な雰囲気を醸し出している。
「さーて、何分で届くかしらね?」
いたずらな顔をしながら携帯を開く。
ヨーイ、ドンッ!
と、呟いてから見せてくれた画面は、数字が素早く動いていた。
携帯のツールに良くある、ストップウォッチのようだ。
「…何ですか?これ」
私が呟くと、待ってましたと言わんばかりに説明を始める。
「ストップウォッチよ!」
「そうじゃなくて、」
私の言葉にきょとん、と首を傾げる。