無口男子と真面目女子の秘密!?
翔さんは、
「ん。」
と頷きながら、私がもっていた荷物を奪う。
「あ、いいです。私持ちます」
再び取ろうと手を伸ばすが、背の高い翔さんが高いところに荷物をあげてしまうと…背伸びしても50㎝差。
…違うよ!?
背伸びした私と翔さんの身長の差が50㎝じゃなくて、高いところにあげてしまった荷物と背伸びした私が50㎝差なだけだよっ!?
…誰に向かって弁解してるんだ、私は…。
「…そんなに頑張らなくていいから。
こーゆーのは、彼氏に任せるの」
「か、彼氏…」
改めて聞くと恥ずかしい言葉だ。
私の顔が赤くなったことに気がついてしまったのだろうか。
くすっ
と翔さんスマイルを浮かべ、私の頭を2回撫でてくれた。
それはまるで、親が大切な子供にするような…。
はぁ…子供、か。