無口男子と真面目女子の秘密!?
「…おはようございます」
挨拶なんて手で数えるくらいしかしたことない。
そのせいか、余計にかしこまってしまっている気がする。
「胡桃ちゃん、まだ用意してないのー?
学校、遅れちゃうよ?」
そっか。
今日は学校か。
「うん、大丈夫」
まあ、遅れはしないでしょ。
「…今日、多分記録測っかんな。
頭は痛くねぇんか?」
大丈夫、という返事の代わりに頷いた。
体育祭の記録、測るのか。
めんどっ!
まあ、頑張れば何とかなるっしょ。