無口男子と真面目女子の秘密!?

その後はギリギリで1位ゴールだった。

たくさんの歓声を浴びて、ちょっとうれし恥ずかしだった。


「ただいまー!」

自分クラスのテントに帰ると、空気が少し重かった。

皆は苦笑いしていて…。

怒っているのは、翔さんだろう。

「…降りるなって言ったよな…」

聞いたこともない、翔さんの冷たい声。

覚悟はしておいたけど、やっぱり怖い。

翔さんはゆっくり近づいてきて…バッと手を振り上げた。

叩かれるっ!

そう思ったけど、手はおりてこないで、かわりに翔さんの優しい匂いがした。

< 85 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop