子猫玩具屋
その中の一人である私…

私の名前はない、ロボットだもの。
ほら、ペットだって種類の名前しかないでしょう?

だから、飼い主が見つかるまで、みんな無名のまま…

でも、私の種類は聞いた事もなかった

聞こうとしても、何故だかショップの人達は黙って話を逸らす

でもそれでもいいか、といつも過ごしていたから…


ザワザワ……


今日も子猫玩具屋は大繁盛

でも、来る客は男ばかり、その理由もよく判らない

ただ、私達は自分の飼い主が現れるまで

この硝子箱から出られないのだから…

< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop