もしもわたしが許されるのならば
第5話
「調君の部屋って久しぶり」
いや、「この部屋」に入るのは初めて。
でも、調君の部屋には変わらないかな……
記憶の中の部屋と照らしながら辺りを見回すと、ふとある物が目に入った。
写真立てに飾られた2枚の写真。
1枚は木通家と一緒に写っている写真。
もう1枚は今は亡き実のご両親と一緒に写っている写真。
「泣かないで」
「えっ……」
気づけば、涙が頬を伝っていた。
「あの事故が結惟のせいだって思ってないよ」
「調君……」
「嬉しかったんだ、結惟とまた会えて。6年間、ずっと会いたかった」
「でも、わたしが入院してたせいで調君のお父さんとお母さんは……」
「結惟のせいじゃないよ」
調君は、胸にわたしを抱き寄せた。
「好きだよ。離れてた間もずっと結惟のこと想ってた」
いや、「この部屋」に入るのは初めて。
でも、調君の部屋には変わらないかな……
記憶の中の部屋と照らしながら辺りを見回すと、ふとある物が目に入った。
写真立てに飾られた2枚の写真。
1枚は木通家と一緒に写っている写真。
もう1枚は今は亡き実のご両親と一緒に写っている写真。
「泣かないで」
「えっ……」
気づけば、涙が頬を伝っていた。
「あの事故が結惟のせいだって思ってないよ」
「調君……」
「嬉しかったんだ、結惟とまた会えて。6年間、ずっと会いたかった」
「でも、わたしが入院してたせいで調君のお父さんとお母さんは……」
「結惟のせいじゃないよ」
調君は、胸にわたしを抱き寄せた。
「好きだよ。離れてた間もずっと結惟のこと想ってた」