もしもわたしが許されるのならば
第3話
「あんたが月園結惟?」
起希ちゃんとショッピングに出掛けた休日。
わたし達の目の前には見知らぬ女の子。
「こらっ、いきなり目の前に現れて『あんた』は失礼でしょ!?」
「関係ない人は黙ってて。わたしは月園結惟と話がしたいの」
起希ちゃんを無視して、その子は鋭い目でわたしを睨みつけた。
「わたしに用って?」
「水泡調のことよ」
突然出た調君の名前に、言葉が詰まる。
「あんた、調から離れなさいよ!あんなことしておいて、よく調の前に顔出せるね」
あんなこと……
突如蘇る6年前の光景。
「やめて……」
「まさか、忘れたわけじゃないでしょ?」
「もうやめて!」
「ちょっと、いったい結惟ちゃんが何したっていうの!?6年前に何があったの!?」
「それは、そこの女に聞いてみるといいわ」
最後に彼女は、わたしを睨みつけてこう言った。
「わたしの名前は木通氷雨(ひさめ)。調はあんたなんかに渡さない」
起希ちゃんとショッピングに出掛けた休日。
わたし達の目の前には見知らぬ女の子。
「こらっ、いきなり目の前に現れて『あんた』は失礼でしょ!?」
「関係ない人は黙ってて。わたしは月園結惟と話がしたいの」
起希ちゃんを無視して、その子は鋭い目でわたしを睨みつけた。
「わたしに用って?」
「水泡調のことよ」
突然出た調君の名前に、言葉が詰まる。
「あんた、調から離れなさいよ!あんなことしておいて、よく調の前に顔出せるね」
あんなこと……
突如蘇る6年前の光景。
「やめて……」
「まさか、忘れたわけじゃないでしょ?」
「もうやめて!」
「ちょっと、いったい結惟ちゃんが何したっていうの!?6年前に何があったの!?」
「それは、そこの女に聞いてみるといいわ」
最後に彼女は、わたしを睨みつけてこう言った。
「わたしの名前は木通氷雨(ひさめ)。調はあんたなんかに渡さない」