同人活動って何ですか?/(自称)同人作家樹の楽苦書き日記*
「これは何かね」



そう言って差し出されたのは、厚みのあるデカい茶封筒だった。



あたしは見ただけで、中に何が入っているのかわかっていた。



あれは、ペーパー交換配布者さんのペーパーだ。


この頃には、自分のペーパーを配布してもらう友達を何人か見つけ、且つあたしも配布協力をしていた。


だから、あたしがペーパーを作ったら配布してもらい、相手の人もペーパーを作ったらあたし宛てに届くようにしていたのだ。



1~2回の郵便なら何も言われなかっただろうけど、配布者さんは数人いるし毎月ペーパーを送ってくる人もいるし。

いい加減、親の方もあたしのこの現状に不信感を持ったのだ。



「中には何が入ってるの」



そう言われ、あたしはしぶしぶ中のペーパーを親に見せる事になった。

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