“俺の女”
「さて‥」
「次はどこ行くの?」
車に乗り込み
リラックス気分が
抜けない二人は
ほんわかと会話をした
「家」
家??
‥って
「誰の?」
「おーれ」
「え‥‐!?」
ヒロさん家―‥?
今から
ヒロさん家に行くの?
"内緒"って
返ってくると思っていたから
ヒロさん家なんて言われて
正直驚きを隠せない‥
初めて行くな〜
どんな家なんだろ‥
車を走らせること
30分ぐらい‐
住宅街の一角に
ヒロさんの家はあった
「‥でかいっすね〜」
三階建てのその家は
茶色と白のレンガの
おしゃれな造り
あたしの家と
比べものにならない‥
やっぱり…金持ち??
と再び思った。
初の彼氏ん家‥
緊張するなぁ〜
ヒロさんに案内され
三階の部屋に入ると
"下行ってくる"と
待つように言われた
辺りを見回す
ここがヒロさんの部屋…
最低限のものしかなく
余計なものは一切ない
全体的に黒白で統一
されているから
大人めな感じだな