“俺の女”
あたしはヒロさんの横に座った
やばい‥
心臓がうるさい―
「なぁ
緊張してんの?」
何を急に‥っ!!
「し‥てるかな‥?」
「知らねぇよ!(笑)」
「…初めて
ヒロさんの家
来たんだもん…
緊張するよ〜‐」
ヒロさんは
緊張とかしないの…?
あたしのことで
ドキドキとかしないの…?
「俺も…
一応テンパってる‥」
「え?!」
聞こえたのかな…
「そりゃ 5ヶ月だし
そろそろ
部屋あげても
いいだろと思って‥」
ヒロさんが照れてる―‥
なんか新鮮だな
でも言ってること
ちょっと大胆では…?
「ヒロさんでも
テンパるんだね〜」
「当たり前。
俺のこと普通に
見てねぇな?」
「み、見てるよ〜!
普通の男だよ
ヒロさんは!!」
「うるせぇよ」
"へへッ"
"ふっ"
さっきまでの
緊張感がなくなった
その後も
テレビ見たり
雑誌見たり
部屋の中をあさったり…
色んなことしてたら
あっという間に
外は暗くなっていた