“俺の女”




「そろそろ
帰らないと…」




クリスマスといっても
相変わらず
あたしの親は厳しくて
夜遅くなると
機嫌が悪くなる






クリスマスぐらい
自由にさせてほしいよ‥





まぁ
ヒロさんとのことは
まだ知らないし
礼を理由にしなきゃ
いけなくなるから
なるべく
遅くならないようにしてる




「あ〜‥
だな。送るわ」




「ありがと」





ほんとは
まだヒロさんといたい





こうしてズット
喋ったりしてたい







大人になるまでの
我慢だな〜





今は親の言うこと
聞いとこ





外は昼間と違って
かなり温度が低かった




「さっむ〜‥!!!」




コートを着てても寒いのに
ヒロさんってば
セーター一枚にジーパンだけ





「寒くないの?
そんな薄着で」



「全然平気」



「うそだ―
鼻真っ赤だよ?」




「‥ペチャクチャ
喋ってねぇで
乗れよ早く!」




「はいっ♪」





今日は照れてる
ヒロさん何回も見れた





照れてる顔は
なんとも言えない
可愛らしさがあり
そして
男らしさもある





その度にあたしも
胸がキュンってなるんだ‥







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