“俺の女”
車に乗った瞬間
窓をコンコンと叩く音がした
美紀さんだ‥!!
あたしは急いで
窓を開け挨拶した
「来てたんだぁ♪♪」
明るくて機嫌の良い
美紀さんは
満面の笑みだった
「はい。お邪魔してました!!」
「もう帰るの??」
「はい」
「そっかぁ〜
あっ!!メリークリスマス♪」
美紀さんは
思い出したように
言うと
企んでる目で
ヒロさんを見た
「‥もう行くぞ」
ヒロさんは
急にエンジンをかけ
急いでる
‥‥?
「分かったぁ〜
じゃぁね、あかりちゃん!!
またいつでもおいで〜♪
お兄ちゃん頑張ってね〜♪♪」
「うるせぇ」
「さようなら♪」
車が発進すると
ヒロさんはため息をついた
「ったく‥あいつ」
「ヒロさん?」
「なに?」
「いや‥なにも」
ヒロさん
ヨソヨソしいなぁ〜‥
美紀さん
ヒロさんのこと
頑張ってって‥
いまいち分からない
美紀さんの言葉を
不思議に思いつつも
ヒロさんの急変した態度は
さらに変だった
何を
頑張るの…?