“俺の女”
指輪は定番かも
しれないけど
"ヒロさんから"と
いうだけで
すごく特別な指輪になる
ヒロさんにメール‥
電話のがいいかな‥
携帯を持ち
ヒロさんに電話する
あたしからは初めてだ…
プッ ‥プルル‥プルルルル‥
<はい?>
「あ‥もしもし‥///」
<珍しいな
あかりからとか>
「うん‥
あの〜プレゼント‥
指輪ありがとう!!」
変な緊張感があるな―
<どういたしまして。
つけた?>
「うん。ピッタリだよ♪
サイズよく分かったね!」
<見れば分かる‥>
「そーなの?」
<うん>
電話の向こうで
カチカチと音がした
"フ〜‥"って‥
あ、タバコかぁ〜!!
ってことは
風呂上がりか食後なんだ〜
<ってのは嘘で
美紀に聞いた>
「え?!美紀さん?」
<そう。さすがに
あかりの指のサイズまでは
分からないけど‥
美紀が色々
教えてくれた>
「そうなんだぁ♪」
<嫌だった?>
「そんなことないよ!!
嬉しい‥一生懸命
選んでくれて嬉しいよ♪」
<‥そっか。>
だから美紀さん
"頑張って"って
ヒロさんに言ってたんだぁ〜
本当にありがとう―‥
「大切にするね。」