“俺の女”
大切な人
街はクリスマスから
正月へと切り替わり
新しい一年の始まりを
迎えた
今日は家族で初詣。
あたしと母さんは
綺麗な着物でキメて
久しぶりの家族団らん
「どう?
あたし変じゃない??」
「はいはい。
可愛いわよ。」
「似合ってるぞ〜あかり!!」
まだまだ子供なあたしは
両親の誉め言葉で
喜んでいる
「そう?
よかった〜♪♪」
一人っ子だからか
親の愛は小さい頃から
十分にそそがれていた
よく喧嘩するけど
仲はいいの
まさに
喧嘩するほど仲がいいって感じ
こうして
毎年家族で初詣に行くのが
決まり事なんだけど
やっぱり
ヒロさんとも
行きたかったな〜‥
この着物姿も見てほしかったよ
はぁ‥‐
今頃ヒロさん
何してるんだろ―‥
右手に光る指輪を見て
ヒロさんを考える
これは最近
あたしの癖になりつつある
ヒロさんとは
クリスマス以来
会っていない
だから
会いたくて
逢いたくて…
「そろそろ行くわよ!」
「うん!!」
あたしは
会いたい病に
なっちゃいそうです‥