“俺の女”





「僕は初めて あかりさんを
見た時、すごく
気になって‥
二度目に見つけた時は
気が付いたら
あかりさんに声を
掛けてました。
不愉快かもしれませんが
僕からのナンパなんです。」







頭の中で夜景が浮かんだ




あの日
ヒロさんから告げられた言葉






まだ鮮明に
あたしの中に残ってるよ









「不愉快なんてそんな‥
あたしは娘を
気に入ってくれて
嬉しく思いますよ。
こんな立派な方に
巡り会えたあかりは
よかったと思うわ。
親として安心してます」





お母さん…





「そーだな‥
どんな始まりにせよ
あかりを真剣に
想ってくれていれば
それだけでいいんだよ。
こうやって
挨拶にきてくれる真面目さを
あかりを好きな気持ちに
置き換えて受けとるよ。」





お父さん…







「ありがとうございます!!
これからも
あかりさんとはお付き合いを
続けていきたいと思ってますので
よろしくお願いします。」




「お、お願いしますっ!!!」




ヒロさんの横で
一緒に頭を下げた





ヒロさんの言葉が
胸に染みるよ―‥///




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