“俺の女”





みんな黙ったまま…



話をすることなく
進んでいくこと約30分。





礼の家に着いた





「じゃあね‥」




あたしは少し怒っていた




何も言わない勇くんと



勇くんをかばうヒロさんに‥





玄関の前まで行くと
ヒロさんの車はいなくなってた





チャイムを鳴らすと
礼のお姉さんが出た




「あの…礼ちゃん
いますか?」



「多分いると思うよ‥?
あがって。」



「はい…」





部屋にこもってんのかな〜お姉さんも疑問文だったし




コンコン‥




「………」



返事がない




「礼?? あたしだよ。
心配して来ちゃった‥」




「…あかり‥?」




喋った!!




「そう。開けて?」





ガチャ‥




「礼…‥」




礼の目は腫れていて
格好も寝間着のまま




部屋もどこか
散らかっていて
礼じゃないみたい…





「ごめんね‥
連絡できなくて‥」



「いいよ。
何があったの?」



あたしは貧弱な礼を目の前に
切ない気持ちで
いっぱいになった





「別れた…」




「‥どうして?」




次の礼の言葉に
あたしは絶句することになる






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