“俺の女”
20分で着いた
勇くん家は
マンションだった
このマンションだったんだ…
見たことのある
マンション
車を駐車場に停め
入り口に向かって歩いた
グイッ
「…いたっ‥」
急に腕を
引っ張られた
「ヒロさん…?」
礼は気付かず
先に入っていった
「お前は
口出すなよ…?」
「え…?
なんでよ‥」
「‥なんか
性格違くないか?
まぁ‥とりあえず
口出すなよな?
聞いたと思うけど
ただの別れ話じゃ
ねぇからさ」
分かってるよ‥
「十分理解してますよ。
ヒロさんは
何も思わないの?」
「苛立つのは分かるけど、
とりあえず黙っとけ。
いいか?」
「…分かったよ。」
「よし。」
なんで
冷静なんだろヒロさん
だけど
あたしの変わりようには
ビックリしてるみたいだけどね‥
「あかり…?!」
先に入ってた礼は
不思議そうに
あたしを呼ぶ
「行こ行こ!!」
ヒロさんと一緒に
エレベーターに乗り
勇くんの部屋に向かった
礼は慣れた様子で
部屋へと先に歩く
ここか―‥