“俺の女”






ピーンポーン…




[はい]



「あたし…礼だけど。」




[おぅ‥]




礼を先頭に
部屋に入った





中は広く
さっぱりした感じ



ヒロさんの部屋みたいに
必要最低限のものしかない




もしかして
一人暮らし??





奥のリビングに
その女の人はいた



上品にソファーに
座っているその女性の横には‥





「こ、子供っ?!!」




思わず声をあげてしまった




子供って…




何歳よ‥この子。




「はじめまして。
この前はごめんなさいね。
急にあんなこと。」




女性は微笑みながら喋った




礼は何も喋らず
軽く頷く程度だった




「とりあえず
座って…?」



勇くんが礼に
そう言うと
礼は女性の向かいに座った




「お前は俺とここ。」



「はい…」




一歩前に出たら
ヒロさんに止められた




ヒロさんとあたしは
端っこで立って見てるだけ




すると女性がこっちに
目線をやり




「その子、ヒロの彼女??」



「あぁ。」




ヒロ??



って、この人
ヒロさんの知り合いでもあるの?!





「こんにちは。」



上品に笑って挨拶をしてきた




「‥こんにちは。」




小さく返した



なんかヤな感じ‥





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