“俺の女”
虚しすぎるけど
礼はちゃんと現実と
向き合ったんだね
明日から
いつもの礼に戻ってると
いいけど‥
「着いたけど…?」
「へ?!」
あっという間に
家に着いちゃった
時刻はpm4:15。
早いね。
「寄っていく…?」
なんて
言ってみたりして
「今日は帰るわ。
また寄る。」
だよね〜‥
「分かった。
じゃあね、ありがとう。」
「ん。またな。」
玄関からヒロさんを見送る
あたし、こんな時に
何を言ってるんだろ‥
「あかり〜?!
もう遅いじゃなーい!!
ずっと待ってたのよ。
美紀ちゃん♪」
家に入るなり
お母さんが満面の笑みで言う
美紀ちゃん‥??
って―‥
「‥っ美紀さんがいるの??!!」
慌ててリビングに行くと
少々困りぎみの美紀さんがいた
お母さんのせいだね…
「ごめんね。急に
お邪魔しちゃって‥
前にお兄ちゃんから
あかりちゃん家
聞いてたの。」
「そうなんですか。
あ、じゃあ上行きますか?」
「うん‥「ちょっと!!」
お母さんが再び
話に入る
「美紀ちゃんって
ヒロくんの妹なんだって?
あかりったら何も
言わないから‥」
お母さんが美紀さんに
初めて会ったときは
まだヒロさんのこと
紹介してなかったもん…
言えるわけないじゃん。