“俺の女”
「眠いの?」
「ん〜‥へ?!」
次の日。
朝が苦手なあたしは
ヒロさんの車でウト寝‥
「働けんの?」
「あ、うん。大丈夫だよ♪」
「つーか時間が
長ぇんだよ。
バイトの分際で
俺より働くんじゃねぇ。」
「ヒロさんより
働いてないよ‥?
土日だけだもん。
しかも今、担当
いるしね‥」
今日も夏美ちゃんの
担当で忙しいんだ‥
「担当?誰の?
新人か?」
ちょっとバカにしてる?
‥あたしだって
任される程凄いんだよ!!
「新人さん。
夏美ちゃんっていって
結構、覚えがいいんだ♪」
「そうか。
まぁ無理すんな?」
「うん。ありがとう。」
「じゃあまた後で。」
店の裏口付近まで
送ってもらい、
のんびりと歩いて
店まで向かう
"無理すんな?"
心配してくれてる
嬉しいな♪
朝の眠気も取れ
ルンルン気分で
裏口から入る
「恵太くんって
誰が言い出したの?」
「知らねぇよ。」
ん‥?
もう誰かいる。
「嘘ばっかり!!
どうせ、あかりさんでしょ?!」
あたし‥?!
なんの話ですか?
っていうか
この声、夏美ちゃんと
恵太くんだよね‥
知り合い?!
なんであたしの名前が
出てくるわけ??