“俺の女”




夏美ちゃん
怒ってない?



そのまま入ることができず
入り口に座って
話を聞いた




「だから知らなぇって。
誰でもいいじゃん
そんなの。」



「ふん‥あかりさんの前では
ニヤニヤちゃってさ。
大体どこが良いわけ?
あの人の。
あたしには良さが
分からないんですけど!!」




はい?!



あたしの悪口ですか…?



っていうか君たち
どういう関係よ




「うっせぇな…
夏美には関係ねぇだろ?
俺の勝手じゃん。」




「ふーん‥。
好きなんだぁ〜
告白したの?」


「別に‥」


「したの‥?
信じらんない…
夏美がいるのに。」


「別に夏美は
彼女じゃねぇし。
てか、あかりさんには
きっぱりフラれてるから
今更お前がどーこー
言う筋合いねぇだろ。」



「あるよ!!あたしだって
恵太が好きだもん!!
まだ諦めてないから!!」



「だからさぁ〜‥」



その時‥



「おぉ‥!何してるんだ?
こんなとこで。
早く入れよ。」


「‥て、店長ぉ〜‥!!!
ちょっ‥しぃ〜!!!」



「はぁ???」



入り口で座ってる
あたしの後ろで
店長が大きな声で
話しかけてきた




そんなバカでかい声で
喋ったら
見つかるじゃん‥!




あ…‥






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