“俺の女”




「あかりさん…っ?!」




店長のせいで
バレちゃった…



さっきとは全く違う
雰囲気の恵太くんは
あたしを見て
驚きを隠せない状態




それに比べて
夏美ちゃんは…



「盗み聞きですか?
性格悪…。」



あたしの耳元で
ボソッと呟いた




「別にそんなんじゃ…」


「ま!!どうだっていいですけどね。
とりあえず、夏美は
これが本性なんで、
宜しくお願いします。
あかりさん♪」



「はい?!」


夏美ちゃんは
不気味な笑顔を浮かべ
更衣室に入っていった




なんなの?



どういうこと?



本性…



めっちゃ性格悪っ!!!




「あかりさん?」


「え?」


「ちょっと、いいですか?」

「なに?」




恵太くんもどうせ
さっきが本性でしょ?



可愛いってイメージが
一気に崩れてく





まだ始まりまで
30分近くあるということで
あたしは店の外まで
連れていかれた




「な、なに?」



告白の件とさっきの件で
気まずいあたしは
距離を置いて立つ



「さっきの話…
全部聞いたの?」


「へ?!」




喋り方が違うよ?



さっきと一緒だ。



「聞いたとゆうか…
聞こえてきたとゆうか‥
っていうか、恵太くんって
それが素なの‥?」



「まぁさっきの全部
聞かれたら嘘は
つけねぇし、これが俺。」


「なんで騙してたの?」




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