“俺の女”
「はぁ〜‥」
「疲れてるな。
明日学校行けんの?」
「うん。なんとか‥」
バイトもなんとか
無事終わり
今はヒロさんの車の中
さっきからため息ばかりのあたしを
ヒロさんは心配してくれてる
ありがとうヒロさん
あの事を言えたら
どんなに楽だろう
‥でも言えない。
ヒロさん
怒りそうだもん
「なぁ、まだ早いし
あかりが大丈夫なら
どっか寄るか?」
「え‥ う、うん♪♪」
嬉しいな〜
デートだデート♪
あたしの気分は
一気に晴れた
「どっか寄るって‥
ここ??」
「そう、ここ。」
車に揺られること約15分
着いたのは
ヒロさん家だった。
寄るって‥
大体、あたしの家と
正反対じゃん!!
まぁヒロさんの家は
久しぶりだし
嬉しいんだけどね
いつもより早めに終わった
今日のバイトのおかげだ
「どーぞ。」
「ん、ありがとう。」
部屋の適当なとこに座り
ヒロさんからもらった
ジュースを飲む
「あぁ〜‥
明日からまた仕事か‥
ダリぃな。」
「あたしも学校ダルい‥」
本当はバイトの方が
ダルいけど‥
ヒロさんと他愛ない
会話をした
それだけで疲れがなくなるんだ
だけど‥その時だった。