“俺の女”





「誰だおめぇ‥」



ヒロさん顔怖い‥



「は?バイトの仲間?」



お願い恵太くん!
もう何も言わないで!!



あたしは泣きそうになりながら
下を向いて黙ってた



「俺?あかりの彼氏だけど。
っていうか、あかりに
何の用?」



やめて…


何も言わないで




「……………」




???



ヒロさん…?



黙るヒロさん。



恵太くんは今
何を言ってるの?



「‥上等じゃん。
かかってこいよ。」




へ?!


何が?


もしかして―



「まぁとりあえず
どんまい。じゃあな。
っと‥あと、この携帯に
二度と掛けてくんな。
うぜぇから。」




勢いよく切られた電話は
そのままベットに投げられた



「ヒロさん‥?」




怒って‥る?




「お前、なんで
言わねぇの?」



「えっと‥」




バレちゃった‥のね




「あったまきた…
まじうぜぇ。」



「ごめんなさい!!!
だって告白されたとか
言えなくて。断ったけど
恵太くん諦めないって‥」


「告白?‥されたのか?」


「え?」



どういうこと‥



「一ヶ月前に‥」


「あの野郎‥
まじ上等じゃん。」


恵太くん
告白したこと
言ってないの?



じゃあ
何言ったのよ…




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