“俺の女”
「じゃあ、すいませんけど
お先に失礼します…」
「あぁ。何があったか
知らないが
まぁ帰ってから
ゆっくりしろ。」
分かる店長だ。
早引きをすんなり
OKしてくれた店長は
恵太くんと夏美ちゃんのことも
気にかけていた
あの空気は
誰でも怪しむよね
だけど何も言ってない
店長もそれ以上聞かないから
他の従業員の人も
あえて触れず
普段通りに働いていた
それ自体が
気を使わしてるような‥?
裏口から出ると
ヒロさんはすぐいた
「あれ‥車は?」
外で立って待っている
ヒロさんは珍しい
それにさっきの
男の人も一緒だ
「駐車場に停めてる。
店に入ったからな。」
「あ、そっか!!」
あたしの店は
ショッピングセンターの
中だからね
でもここまで
歩いてくるなんて
どうしてだろう‥
というかさっきから
横の男の人が気になる
どっかで会ったような
ないような‥?!
「あのさ‥」
そう言ってヒロさんに
アピールする
「あ‥? あぁ〜
こいつ覚えてねぇの?
最初会った時にいたやつ。
勇ともう一人の。」
あぁ〜!!!
覚えてるよ。
確か、真奈といたんだっけ。
真奈とは
付き合ってるって
聞いたけど
「久しぶりです。」
ペコリと頭を下げた
「どーも。
覚えてた?俺のこと。
まぁ話してないし
当たり前か〜♪」
気さくな人で
どこか勇くんと似てる