“俺の女”
「おい!!!
どういう意味だこれ!!」
車の横につき
怒鳴りあげる恵太くん
夏美ちゃんは
まさかの登場に
びっくりしていた
「なんで‥いるの?」
「夏美はどけ!!」
そう言って夏美ちゃんを
車から無理矢理降ろした
あたしは
泣きながら立っているだけだった
「お前‥」
「お前じゃねぇよ
なんだよさっきの。
夏美にキスしといて
あかりさんはもう
いいのかよ?!」
「何言ってんだよ‥
こいつが急に!!」
「うっせんだよ!!
お前あかりさんが
好きなんじゃねぇのかよ。
奪うつったけど
もうケリついたな。
あかりさんは俺がもらう」
え‥?!
「は?んなことさせるかよ!!
俺はこの女なんて知らねぇし
キスだってしたくて
したんじゃねぇ。
俺はここであかりを
待ってただけだ!!」
あたしを待ってた?
どうして‥
ならなんで
夏美ちゃんといたの?
あたしは夏美ちゃんを見た
すると夏美ちゃんは
あたしの顔を見て
密かに笑ったんだ‥
ヒロさんは車から降り
あたしの方へと近づいてきた