“俺の女”
そして次の日
礼の家に行くと
お姉さんが何やら
作業してた
「えっとね‥これと
これと‥これ!!はい♪」
「サンキュー♪♪」
お姉さんは礼に
本みたいなのを何冊か渡し
二人であたしを見つめた
「先輩の彼女だったんだね♪
偶然だわ〜‥」
「へ?!」
「いいからいから!!
じゃ、これ借りるね!!」
礼のお姉さんは
あたしに不適な笑みを見せた
不思議に思いながらも
礼に背中を押され
部屋に入った
ドンッ‥!!
テーブルの上に
一気に置かれた本たち
あたしは
ただただそれを眺めた
「見せたいものって‥これ?」
「そう!!何か分かる?」
一番上にある本には
『**高等学校』と
大きく書いてあって
見るからに…
「アルバム?」
「そうだよ♪それがさぁ
もうお宝だよ本当に!!」
ハイテンションな礼に
あたしは付いていけず
頭の上には?が浮かぶ
このアルバムお姉さんから
借りてたし
ぶっちゃけ興味ない
見せたいものって
若きお姉さんの写真ですか?
…なんで?!
「んふふ♪ あたしも
初めて見るんだよね〜」
初めて見るって…
姉妹だよね?!
なんて突っ込みを心で
言いながらも
これが"見せたいもの"らしいので
一応は見てみる
そして目を輝かせながら
礼は叫んだ