“俺の女”
「いたいた!!!
ほら見て♪」
そう言ってあたしに
アルバムを渡す
…な、何?!
礼が指差す写真を見た
目に映ったのは
どこかで会った気がする男性だった
誰だっけな‥
「ちょー若いよね♪
‥っていうか
反応薄くない??」
「え…‥誰だっけ?」
「はぁ?ヒロくんじゃん!!
めちゃくちゃヒロくん!!」
え"ぇ〜‥?!!
この制服きた
若いお兄ちゃんがヒロさん?
「え?!なんで持ってるの?」
あたしの疑問はそこから
「お姉ちゃんが同じ高校だったんだぁ
お姉ちゃんが二つ下で
ヒロくんのこと
当たり前のように
知ってたよ☆」
「そうなの?!」
だからさっき
"先輩の彼女"って‥
「もうこの時から
モテてたらしいよ。
確かにカッコイイよね♪
今とあまり変わって
ないけどチョイ若いね〜!!」
「うん♪見れて嬉しい!!」
若いヒロさんを
見るのは初めてで
なんだかドキドキする
制服着てるしッッッ‥!!
似合ってるね〜♪♪♪
ページを次から次へと
ペラペラめくっては
ヒロさんを見つけ
礼とはしゃいだ
もう何冊かあった本は
写真がいっぱい貼ってあったり
コメントや切り抜きが
たくさんで溢れていた
どれもヒロさんや
たまに勇くんがいたりと
男の人たちばっかり
そしてあたしは
疑問に思ったことを
礼に聞いた