“俺の女”




「いたいた!!!
ほら見て♪」


そう言ってあたしに
アルバムを渡す



…な、何?!



礼が指差す写真を見た



目に映ったのは
どこかで会った気がする男性だった



誰だっけな‥



「ちょー若いよね♪
‥っていうか
反応薄くない??」


「え…‥誰だっけ?」



「はぁ?ヒロくんじゃん!!
めちゃくちゃヒロくん!!」


え"ぇ〜‥?!!


この制服きた
若いお兄ちゃんがヒロさん?



「え?!なんで持ってるの?」



あたしの疑問はそこから




「お姉ちゃんが同じ高校だったんだぁ
お姉ちゃんが二つ下で
ヒロくんのこと
当たり前のように
知ってたよ☆」



「そうなの?!」



だからさっき
"先輩の彼女"って‥



「もうこの時から
モテてたらしいよ。
確かにカッコイイよね♪
今とあまり変わって
ないけどチョイ若いね〜!!」


「うん♪見れて嬉しい!!」



若いヒロさんを
見るのは初めてで
なんだかドキドキする


制服着てるしッッッ‥!!


似合ってるね〜♪♪♪



ページを次から次へと
ペラペラめくっては
ヒロさんを見つけ
礼とはしゃいだ



もう何冊かあった本は
写真がいっぱい貼ってあったり
コメントや切り抜きが
たくさんで溢れていた



どれもヒロさんや
たまに勇くんがいたりと
男の人たちばっかり



そしてあたしは
疑問に思ったことを
礼に聞いた




< 242 / 421 >

この作品をシェア

pagetop