“俺の女”
「まじ?どこにするの?」
放課後、進路変更したことを
礼に報告した
「まだ分かんない。
求人表見てもさっぱり‥」
「就職ね〜‥まぁ確かに
あかりは大学より
似合ってるかもね」
「でしょ。よく考えたら
大学行っても目指すものも
ないわけだし
働いて稼ぐのがあたしには
一番似合ってるの」
「うんうん‥♪
無理に頑張ってる
あかりは死にそうだったし
今は明るくてホッとしたよ。
でも卒業までは
勉強頑張らないとね!!」
おもいっきり背中をどつかれ
あたしは2・3歩前に飛び出る
「‥いったぁ〜‥
礼強過ぎだよ〜!!」
「あ‥ごめんごめん(笑)」
「も〜‥ ふふっ
まぁとりあえず卒業まで
この礼の強さ
受けとっとくね♪♪」
「なんじゃそりゃ」
礼とこうして
いられるのもあとわずか
一緒に勉強頑張って
卒業しないとね
〜♪〜♪〜♪〜
あたしの携帯が鳴った
画面にはヒロさんと出ている
「なになに〜?
うわッダーリンじゃ
あ〜りませんか♪(笑)」
「茶化さないでよ‥!!」
ニマ〜っとしている礼を横に
あたしは鳴り続ける
電話をとった