“俺の女”



あたしは
小さく頷いた




「その‥集まりは
いいんですか?
行かなくて」



ほんとは
戻ってほしくないけど
一応聞いてみる





「あ〜いいいい!
別に俺いなくても
変わんないし」



「そーですか‥」



よかった〜




「それに
もとはあかりが
優先だし」




優先…



胸が動いた




「だから
ごめんな?
全然時間
分かんなくてさ。
慌てたべ…」



「いや全然大丈夫ですよ」




慌てて来てくれた
だけでも
嬉しいから





「なら良かった
てか
どこ行きたい?
9時過ぎてるしなぁ‥」




「え?!あ、
どこでも…」



なんなら
ここでもいい


街灯ないし
人もあまり通らないし
話いっぱい
できる…



まだまだ
ヒロさんのこと
いっぱい
知りたいから




「じゃぁ…
‥分かった。
よし、行くべ」



ヒロさんは
車のエンジンをかけ
発進させた



ここでいいのに…‥


どこに
行くんだろ





車の中


二人きり‥



音楽も小さく
流れてて



なんか
照れるな‥



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